84本目では、
という記事で、再投資の効果を計算してみました。今回は83本目の続きとして、目標金額を月1万円から引き上げた場合、必要な元手がどう変わるのかを整理してみたいと思います。
計算の前提は83本目と同じ
計算式は、83本目と同じく「年間の目標配当金 ÷ 配当利回り」です。NISA口座は非課税なのでそのまま計算し、特定口座は配当金に約20.315%の税金がかかるため、手取りで目標額を受け取るには税引き前でその分多く受け取る必要があります。
では月1万円の場合を計算したので、今回はその3倍と10倍にあたる、月3万円と月10万円で見ていきます。
月3万円(年36万円)の場合
月3万円は、年間で36万円の手取り配当金を目指す形になります。利回りごとの元手の目安は次のとおりです。
– 利回り3%:NISAで約1,200万円、特定口座で約1,506万円
– 利回り4%:NISAで約900万円、特定口座で約1,129万円
– 利回り5%:NISAで約720万円、特定口座で約904万円
利回り4%で比べると、NISAと特定口座で約229万円の差が出ます。月1万円のときの差は約76万円だったので、目標金額が大きくなるほど、口座による差もそのまま大きくなっていきます。
月10万円(年120万円)の場合
月10万円になると、年間120万円の手取り配当金が必要です。必要な元手は、一気に大きな金額になります。
– 利回り3%:NISAで約4,000万円、特定口座で約5,020万円
– 利回り4%:NISAで約3,000万円、特定口座で約3,765万円
– 利回り5%:NISAで約2,400万円、特定口座で約3,012万円
利回り4%の場合、NISAと特定口座の差は約765万円です。月10万円という目標では、どちらの口座で受け取るかだけで、必要な元手に数百万円単位の違いが出てきます。
金額別にまとめると
ここまでの結果を、利回り4%の場合で並べてみます。目標金額が3倍、10倍になると、必要な元手もそのまま3倍、10倍になる点が分かります。
– 月1万円:NISAで約300万円、特定口座で約376万円
– 月3万円:NISAで約900万円、特定口座で約1,129万円
– 月10万円:NISAで約3,000万円、特定口座で約3,765万円
利回りを1%上げれば元手は少なく済みますが、69本目で整理したとおり、利回りの高さだけで銘柄を選ぶのは避けたいところです。目標金額が大きくなるほど、利回りの数字に引っ張られやすくなるので、注意が必要だと感じています。
積立でどれくらいかかるか
最後に、84本目と同じ前提(最初に100万円を投資し、利回り4%、配当は再投資、税金は考えない)で、毎月の積立額ごとに目標へ届くまでの年数を計算してみました。
– 月1万円の目標:毎月3万円の積立で約5年、毎月5万円で約3年
– 月3万円の目標:毎月3万円の積立で約15年、毎月5万円で約11年
– 月10万円の目標:毎月3万円の積立で約35年、毎月5万円で約26年
月3万円までは十数年で届く計算ですが、月10万円となると、毎月5万円を積み立てても約26年かかります。この数字は株価や配当額が変わらない前提の単純計算なので、実際には大きくブレます。目標を一気に引き上げるのではなく、月1万円、月3万円と段階を区切って進める方が、続けやすいと感じています。
まとめ
今回整理したポイントは次のとおりです。利回り4%の場合、月3万円には約900万円(NISA)、月10万円には約3,000万円(NISA)が元手の目安になります。特定口座では、同じ目標でも税金の分だけ必要な元手が約25%多くなります。
積立と再投資を組み合わせると、月3万円は十数年、月10万円は二十年以上が目安です。目標金額が大きいほど、口座選びと時間の使い方が結果を左右するので、まずは近い目標から段階的に進めていきたいと思います。
次回は、配当金の金額が月数千円になった段階で、実際にどんなことに使っているか、使い道の考え方について書いてみたいと思います。
内部リンク
– 配当金を再投資すると、元手はどれくらいのペースで増えるのか
免責事項
※この記事は、個人の考えをまとめたものであり、特定の銘柄や金融商品を推奨するものではありません。計算例は、利回り・税率などを固定した簡易シミュレーションであり、実際の運用結果を保証するものではありません。
投資には株価変動、減配、無配、元本割れなどのリスクがあります。
最終的な投資判断は、ご自身の責任でお願いいたします。
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